2024.2.15

東京ではないところに住みたい、とずっと話しているような気がします。先月北海道に行ったのですが、札幌の街がなんだかしっくりときてしまって、東京に戻ってからも札幌での暮らしを妄想し続けています。エアコンだけだと寒いから、ストーブを買うのかなとか、でも車もないだろうし灯油買うのは大変そうだから、そしたらガスファンヒーターもありかあ、とか。

東京に住んでいることが怠惰なことなのではないかと、自分に対して感じることがあります。どこでどんなふうに生活していたらよいのか、その決断というか、踏ん切りみたいなものを、先送りにしている面があるのだと思います。ぼんやりしていたら、その踏ん切りの存在も思い出せなくなって、ずっとこのままで、死んでしまうのではないか。すこし大袈裟ですが、そういった怖さもあります。

でもさっき、新宿三丁目で降りて伊勢丹の前の地上出口にでたとき、たくさんの人の中で、誰も自分のことなんてみていなくて、だから何にでもなれるような、そういう心地よさがふと訪れました。ずいぶん楽観的というか、呑気な感慨でもある気がしますが、人混みの雑多さがもたらす安心感というのに助けられることは少なくないように思います。物理的には人が周りにたくさんいて、でもその中で自分はひとりって、言葉できくと寂しそうなイメージですが、自分はどこか幸福な感覚と結びつくかんじがしました。