2023.5-

2023.5.26

昨日祖母から朝電話があった。米はあるのかとか、元気にしているのかとかいつものように聞かれ話をした。祖父とも少し話した。祖父は耳が遠いので電話をほとんどしない。してもよく聞こえないのでしない。でも昨日は少し話した。新幹線をみると僕が降りてこないかなと思う、と言っていた。長く話すとよく聞こえないので、わかったよーとか元気だよーとかいうセリフをなるべく大きく話すだけになる。

 

2023.5.27

今朝は昨日よりも集合時間が遅いので、朝のうちに洗濯をまわした。よく晴れていて暑い。奨学金の返還予定書をそろそろ送らなくてはならないので記入する。どのくらいずつ返すかを自分で設定できるのだけれど、これから10年くらいの想像がつかなすぎて適当に欄を埋めるしかなかった。数字の0を重ねるたび少し不安になる。

本番が始まる前、地震があった。始まる前というより始まる瞬間に揺れ出してしばらくドアの淵に捕まってそれが収まるのを待った。

 

2023.5.30

占星術の本を囲みながら盛り上がってる。その隣に僕はいて、ipadを操作していた。まっつん、と呼ばれ僕のもみてもらう。どういうふうに出たのか忘れてしまったけれど、なんか意外と言われる。ひとしきり盛り上がったあと「占星術ってシス向けなんですよね、男女でわけるから」とKさんが言う。結婚式の話もでた。僕はipadをいじりながらまたそれを聞いていた。

 

2023.6.1

休みの日。午前中、メルカリで買ったプリンターが届く。
午後は新宿へ出て映画を見る。早めに着いたので人がまばらな状態の座席に座る。席に着いてすぐ隣に人がやってきて、そのことに思いのほかストレスを感じる。こんなに席があるのになぜ隣なのか。しばらくするとファーストデイだからか結構席が埋まってきて、隣の人が変に隣接する席を選んだ訳でないことが分かってくる。
その後世界堂で紙を買って、都写美で展示をみてから帰る。展示室内で知っている人を見かけたけれど、声をかけずただ少し挙動不審になって終わる。相手も気づいていたと思うが焦って目を伏せてしまった。焦ると気持ちと動きが別々になってしまうことはよくある。バイト中忙しくなると意味の分からない作業ばかりしてしまうのと同じ。変な気持ちになるので、ああいうとき自分のままでいられるようになりたい。東京にいると他者に対する潜在的な恐怖が抜けないんだろう、と書きながら思う。それはかなしい。

5月はあまりまめに日記をつけなかった。日記を書こうと思うときは言葉にしたという事実に頼りたいときが多いから、それはそれでよいのかもしれない。というよりただ習慣化する根気がないだけというところもある。