2024.2.27

風がすごく強くて、朝から目が痒い。さっき家をでるとき、玄関のドアをあけると隣の部屋の前におじいさん二人がたっていて、風すごいからねえと話しかけられた。誰だったのかよく分からない。隣の部屋に住んでいるのも高齢の男性なのだけれど、その人とは違う二人で、もしかしたら友達なのか、しかし隣の部屋に訪ねてくる人といえば訪問介護のヘルパーさんくらいだと思っていたので、検討がつかない。民生委員とかだろうか。

地元で近所の民生委員をしていたのは、いつも小さい犬を散歩させていた女性で、その人の名前も連れていた犬の犬種も名前も忘れてしまったけれど、なんとなく白くてふわふわしたアウターを着ている、ぼんやりとしたイメージだけがある。子供の頃、近所の大人と会うときというのは、大抵が自分の親と一緒で、その人たちは自分ではなく親に用事があるので、僕なんかは軽く挨拶をすればそれでよい。しかし、犬の散歩中にその人たちと会うと犬以外には私たち二人だけになり、はじめてほんとうに会ったような、そんなかんじになる。何を話したのかはよく覚えていない。犬のこととか、そういう当たり障りのないことだと思うけれど、なんだか生々しく、相手が生きていて、近くに住んで生活しているのだと思わされた。会ってはいけない場所で会ってしまったように感じて、人ではなく犬に話しかけながら急いで別れ、違う道へ進んだ。

明日は仕事なので、今日までのように10時まで寝ているわけにはいかない。駅の改札横にはサンマルクがあるので、できれば朝余裕をもって家をでて、出勤前に一時間くらい作業できたらよい。準備して、仕事にいって、うまくいくといいなと思う。そんなに意気込むような特別な日ではないのだけれど。