2023.4.28

また一日だけ実家に戻っていた。前と同じく行きは高速バス、帰りは新幹線。今はくたかで東京方面に向かっている。

母親がはじめる惣菜屋の準備などを手伝いに、こうしてちょくちょく帰ってきているのだが、昨日は特にやれることも少なくて、店名のカッティングシートを貼るのと電球を照明にはめ込むくらいしかしなかった。それも午前中に祖父と二人でやって終わってしまったので、午後は開店したとき用のチラシを書いたり、昼寝したりといったかんじで過ごした。母親は今月から病院の仕事が午前中のみになったのでお昼に帰ってきて、3時すぎに店へ向かった。保健所の検査があるらしい。4時頃、検査が終わったと連絡が来たので、また祖父と一緒に店へ向かう。料理をならべるのに使う大皿をのせて行く。カウンターに実際ならべてみると、一つ一つの皿が思ったより小さく見えた。

5時半をすぎて、そろそろ時間だと祖父に言われたのでみんなで帰る。母は別の車で、僕と祖父は同じ車。クスリのアオキに寄って冷凍のシュウマイなどを買った。引越してから家の近くにあるクスリのアオキを祖父はよく使っているみたいだ。ドラックストアで食料品を買うことが自分ではあまりないので、少し不思議なかんじがした。こうやってかいてみると、祖父と二人で車に乗ることが多い。昔からそうだったと思う。

少し前のことだけれど、僕が東京へ戻る日に祖父と善光寺に行って厄ばらいをした。今年24になるので本厄。祖父は今の家へ引っ越す前まで、毎月1日に善光寺へ通っていた。いつからそうしていたのかは知らないけれど、僕が生まれるずっと前からだと思う。小さいとき、タイミングがあえばよくそれについて行った記憶がある。毎回ただ用を済ますといったかんじで、お参りだけして帰る。たまにおやきとか焼きおにぎりなんかを買って帰ることもあった。祖父には、そういう行動のコンパクトさみたいなものがある気がする。たまにそれを思い出して、イメージしながらなぞるように自分も動いてみることがある。焦って早く何かを終えようとするのとも違って、落ち着いたままさっとできるところまでやるみたいな感覚。常にそれでいるのは難しいけれど、迷ったとき頼りになると思っている。