2023.3.20

大学のロッカーの鍵を無くして、つくりなおすのに2000円払った。今日はその鍵を取りに久しぶりに大学に来た。家からは遠くて、いつも一時間半くらいかかる。一時間半でも長旅だけれど、なぜだか変なミスを連発して半日以上かかってしまった。財布を忘れて家へとりに戻ったり、バスで寝過ごしたりした。

気がついたら大学の前の停留所を過ぎて、ずいぶん先に来てしまっていた。とりあえず降りて、反対側の歩道に移る。あと15分くらい待てば次のバスが来るとわかったので、周りを少し歩いてみた。公園と教会があって、綺麗だった。キャンバスのあるこの地域は、家から遠かったのもあり、あまり来なかった。でも景色は好きだった。

バスが来たので、乗車した。学生証をみせて乗ろうとしたら運転手さんに止められて、170円払うよう言われた。学生証で乗れるのは、駅からキャンバスまでの区間だけらしい。乗り過ごしてしまって、と口が動いて、それから、なら歩いても戻れますよと言われた。500円玉を両替して、170円を払い席についた。わざと、ゆっくり動いた。

バスが発車し大学の方向へむかって移動する。バスが動き出してからすぐに「あ、泣くかも」と思い堪えたけれど、そのことが逆に引き金となってよりひどい泣き方をしてしまった。他に乗客はいなかったけれど、運転手さんにみられていないか気になってミラーの場所を確認した。自分が今なぜこんなに泣いているのか、その理由を正確に誰かに伝える自信がなくて、でもこの状態で誰かに会った場合それを言うことになると思った。結局うまく説明できずに泣き止んだ後もんもんとする自分を想像しながらバスの中で泣き続けた。

鍵は発注するときの番号が違っていたようで、結局ロッカーは開かず、後日また鍵が届いたら開けてもらって、中身を写メで確認し、多分いらないものなので破棄してもらうことになった。来てもらったのにごめんね、とお菓子をもらった。ザラメのついた焼き菓子だった。